🌕 「大切なお知らせ」と聞いて、誰もが一瞬かたまった夜
Mrs. GREEN APPLEが10月16日に配信を予告していた「大切なお知らせ」。
結果は、“活動休止”でも“炎上”でもなく、新しい始まりの宣言でした。
【NEWS🍏】
— Mrs. GREEN APPLE (@AORINGOHUZIN) October 16, 2025
Mrs. GREEN APPLEは
2022年3⽉18⽇の活動再開から
2025年12⽉31⽇までの期間を「フェーズ2」と称し
「フェーズ2」を完結いたします。
そして、2026年1⽉1⽇から「フェーズ3」を開幕いたします🎉
#MrsGREENAPPLE#フェーズ3 pic.twitter.com/5Kesw4dEWW
「フェーズ2で目指したものがきちんと叶えられた」
「2025年12月31日をもってフェーズ2を完結いたします」
「安心してください。活動休止期間は設けません」
そして、3人の笑顔。
「もっと安心してください。来年夏ごろ、1ヶ月の長期休暇をいただきます」
ああ、これだよ。本当にファンにとって“大切なお知らせ”だった。
ファンが不安を感じていたことを分かった上で、安心も置いてくれる。
報道の煽り文とは正反対の、誠実な言葉の届け方でした。
🌀 「ただの宣伝だったら印象悪い」——誰がそう言ったの?
あらためて思い出してみると、配信前の記事タイトルはこんな感じでした。
ミセス「大切なお知らせ」告知も「ただの宣伝だったら印象悪い」反発の声…過去にはHIKAKINも “重大発表” 商法で大炎上
「ただの宣伝だったら印象悪い」
「反発の声」
……でも、それはほんの数件の投稿。
それを「世論」に変えて見せる書き方が、SmokeOutで言う過度の一般化(Hasty Generalization)。
SPJ倫理規定(SPJ Code of Ethics)ではこう警告しています。
“Avoid oversimplifying when summarizing a story.”
(要約や見出しで過度に単純化してはならない。)
たった数行のSNSコメントを“反発の声”に変える。
──ニュースが作る「不安の雰囲気」って、たいていこうやって勝手に始まるんです。
ちなみに以前も似たような煽り記事を分解しました。
🔄 「過去の関係のない炎上」を並べて、不安を増やす仕掛け
記事では、
「HIKAKINも“重大発表”商法で炎上」
「ゆずも“炎上商法と同じ”と批判」
と続いていました。
でもミセスは、まだ何も発表していなかった時点。
これもSmokeOutでいう擬似因果関係(Post hoc fallacy)です。
構造はこんな感じ👇
A:ミセスが「大切なお知らせ」を予告
↓
B:過去に似た“重大発表”で炎上した例
↓
C:だから今回も炎上しそう
???
UNESCO報道倫理ガイドライン(参照リンク)はこう言っています。
“Avoid speculative associations that may mislead the audience.”
(憶測的な連想で読者を誤解させてはならない。)
憶測の連鎖が、不安の物語を作ってしまう。
でも、現実はちゃんと穏やかだった。
🪶 見出しリライト
元タイトル
ミセス「大切なお知らせ」告知も「ただの宣伝だったら印象悪い」反発の声…過去にはHIKAKINも “重大発表” 商法で大炎上
SmokeOut基準
ミセス「大切なお知らせ」——きっと笑って話してくれるから、今は静かに待とう。
🌱 まとめ:ニュースが煽っても、ミセスの音楽は止まらない
「不安を煽る見出し」と「安心を伝える本人の言葉」。
同じ“情報”でも、温度がこんなに違う。
ミセスは“終わり”ではなく、“保存”を選んだ。
完結とは、感謝の形。
そして“フェーズ3”という次の季節を、ファンと一緒に迎える約束をした。ちゃんと自分たちの言葉で伝えてくれました。
ニュースが騒ぐ前に、本人たちはファンを信じて、ファンも本人たちを信じていた。
結局一番正しかったのは、あのとき信じて待つことを選んだファンです。
その静けさが、いちばん強かった。
フェーズ2は宇宙だといつだか喩えましたが、GOOD DAYのMVが宇宙で終わってますね〜。
— 大森元貴 / Motoki Ohmori (@MotokiOhmoriMGA) October 16, 2025
フェーズ2最後の曲、象徴となる、叶えた楽曲になるわけですね〜〜🚀
SmokeOutは、火のないところに立つ煙を、今日もやさしく晴らします。